私は細川の殿の勝利を祈ってます。
9日に投開票が行われる東京都知事選挙、事前の予想では舛添要一さんが他を引き離していると伝えられています。常識的な見方です。
自民と公明の基礎票が違います。最大の労働組合組織の連合も推しています。事実上の大政翼賛体制です。勝つこと最優先の陣立です。
これに対し公明党に並ぶ強固な組織を持つ共産党が宇都宮健児さんを推しています。舛添さんと宇都宮さんの勝負でしたらこれほど関心を集めなかったです。
殿と神が戦列に加わりました。細川護煕さんと田母神俊雄さんです。強固な組織がついている二人の候補の戦いに割って入るのは信念がいります。
細川さんは脱原発、田母神さんはタカ派の保守の主張を鮮烈に打ち出しています。勝つこと最優先の発想に明確な主張と姿勢を打ち出し戦いを挑みました。
小泉純一郎さんが細川さんを全面支援で二人三脚ですが立候補したのは細川さんです。大敗すれば叩かれるリスクは本人が一番大きいです。
私は二人の出馬を大変評価しています。裏方で勝つことだけを考えて調整して候補者を擁立し権力の維持を考えるような小さな政治に風穴を開けたからです。
私も2011年の神奈川県知事選挙で事実上のオール与党の候補者と共産党推薦の候補者の間に入って選挙戦を戦いました。
選挙体制的には極めて弱いことは承知でしたが引きませんでした。市町村長の有志の方が支援があり市町村から県を変革するという大義がありました。
勝つことだけを考える選挙にここでびくついてしまっては一生後悔すると思いました。敗れましたが挑戦したこと自体は大正解だと思っています。
細川さんや田母神さんは私とは比較にならない知名度があります。それでも支援体制の不備は否めません。苦戦は想定内のことでしょう。
最終版の選挙戦、勝つこと最優先の候補者の舛添さんと強固な組織がある宇都宮さんに戦いを挑んだ殿と神の得票が気になります。
私は、3・11は、日本の国づくりを変えろという天のメッセージだと受け止めます。脱原発は国地方を問わず国全体の至上命題です。
田母神さんという神も選挙に参入されましたが、願わくば細川の殿に神のご加護をと思わざるを得ません。細川の殿の勝利を祈ってます。