開成町北部の水田地帯を新たな農業の発信基地に

昨日、一般社団法人酒匂川流域自然エネルギー研究開発協議会として開成町北部の農業再生を土台にした新たな町づくりの提案をしました。

開成町ではあじさいの里が広がる町北部の農業を中心とする区域をいかに活性化させるかについて委員会を設けて検討を続けています。

瀬戸屋敷やその周辺の古民家を活用して観光を中心に活性化させる方向で議論が進んでいるようです。私たちは別角度からの提案となりました。

開成町は美しい水田を整えてそのあぜ道にあじさいを植えて特色ある景観を売りにしてきました。あじさい祭りの観光客が増えて活気が出ました。

しかし、水田をなぜ整えたかというと観光のためではありません。水田の形をよくしないと機械が入りにくいからです。農作業の効率化のためです。

兼業農家が圧倒的な時代にを迎えて農業を転換させる必要があったからです。その開成町の水田農業が今危機に瀕しつつあります。

農家の高齢化は進む一方です。若手の参入は少ないです。水田が維持できなくなればあじさいの里も台無しになることは当然です。

最低50坪ぐらいのビニールハウスを立ててその中で有機無農薬で多品種の野菜などを栽培したらどうかという提案をしました。技術的には確立してます。

冷暖房のエネルギー源としては木質のバイオマスを活用したボイラーを使います。あじさいの里で作った自然エネルギー活用の有機無農薬野菜です。

開成町は既に剪定枝を収集していますのでこれを燃料源として活用できます。燃料代の節約につながるような公的な補助があれば参入が容易になります。

販売先として自然食にこだわるスーパーやレストランなどをあらかじめ見つけておくことが大切です。自然食は時代の流れですので何とかなると思います。

こうした農業の再生の具体案が土台にあってこそ瀬戸屋敷などを活用した観光振興が活きてきます。地域の農作物がなければ観光客は魅力を感じません。

また、大規模なエネルギー基地を設けて大規模な植物工場を展開するというアイデアもありますがまずは小さく第一歩を踏み出すことが大切だと考えました。

大きなアイデアは大手企業との連携や広大な土地確保の問題があります。別の場所で展開していくプランを同時進行で練っているところです。