本物の政治家不在のまま災害救援続行中

能登半島地震から2週間あまり経ちます。
田中角栄元総理が健在ならばというブログを書きました。
一大危機に対処する指導者像を示したかったからです。

政治家らしい政治家がいません。
心もとないです。

今度の大地震の最大の特徴は元旦に発生したことです。
一家だんらんの中でも最も家族がほっこりとしたひと時を過ごす時でした。
正月で故郷に戻っていた人たちも大勢いられました。
そんな時に家が激しくゆすられたのです。

現地に政府の災害救援本部を直ちに設置するかどうかの判断が急務でした。
岸田総理は14日になってようやく現地を訪れました。
初めての訪問とすればタイミングを完璧に逸してます。
政治家としての勘がずれまくっています。

2日に石川県、富山県、新潟県を一気に視察して判断を固める必要がありました。
総理が本気で災害に立ち向かおうとしているとの姿勢を示す機会でした。
国土交通省や防衛省、総務省といった関係省庁に非常時との認識が走ります。
官僚への統制としてリーダーが果たすべき大切な仕事です。

馳石川県知事にいたっては岸田総理と一緒に初の現地入りです。
元プロレスラーで体力自慢の知事の腰の重さは異様です。
岸田総理の動きの鈍さが知事に伝染したかのようです。

14日の朝NHKの日曜討論で能登半島地震を論議してました。
現場で活動してきた医師から意見がありました。
救援活動をしているスタッフへの支援が必要とのことです。
第一線の現場スタッフは限られた人員でギリギリの状態です。
助ける人たちが倒れてしまっては救援はできません。

現場の状況を総合的に判断してさばく責任者が必要です。
市町村長の踏ん張りどころだと思います。
出演していた市長の応答が気になりました。
どこか冷静で緊急事態に対処している指揮官には見えないのです。

アイロンがかかった防災服を着ているようなリーダーは頼りないと話した方がいます。
現場の匂いがしないといぶかっているのです。
同感です。