派閥解散を引き金に政局が始まった。

岸田総理は名門派閥宏池会の解散に踏み切りました。
国民の批判にこたえるため。野党の追及を先んじてかわすため。

本当の理由は別のところにあると見てます。
権力を守るためです。

検察の捜査の行方は総理ですので当然承知の上です。
安倍派は解散せざるを得ないと読み切ってました。

党内の流動化をにらむ政治家の存在に怯えた可能性があります。
無派閥の菅前総理のことです。

岸田総理は菅前総理の裏に回った時のすご腕が気になりました。
政治刷新本部に取り込みました。

麻生副総裁は政権の支えですので除外する訳には行きません。
自らが扇の要となってふたりの重要人物を束ねる判断をしました。

菅前総理が派閥解散を大義名分に影響力を強めることを恐れました。
恐怖心は判断を誤まらせ状況を見極める前に動いてしまいました。

宏池会解散を先行させて主導権を取ろうと目論みました。
菅前総理の仕掛けが党全体に波及する前に手を打ったと見ます。

能登半島地震が発生しました。
国家の緊急事態です。

岸田総理は直ちに現地に赴き陣頭指揮する決断ができませんでした。
国家の一大事に本来の指導力を発揮すれば自ずと主導権は取り戻せました。

地震対応は役人任せで政局の方へ向かってしまいした。
岸田総理には党内情勢の方が緊急事態に映ったのだと思います。

地震発生で政局の根回しは不足しました。
中途半端な形で事態は進行しじわじわと党全体が無派閥化してます。

自民党は基盤が揺らぎ出しました。
9月の自民党総裁選は流動化してきました。

野党側は責める一方で国家を支える原動力にはなりません。
能登半島地震に加え国際情勢の激動が忍び寄ってきてます。

危機が迫る中で永田町の住人は危ういダンスを踊ってます。
日本は行方が見えない混沌に陥りかねません。

永田町で本物が躍り出るチャンスでもあります。
年齢や性別はもちろん自民党以外でも可能性はあります。

時代を捉える鋭い感性。
使命感を支える断固たる胆力が条件です。