上川外務大臣に第二の緒方貞子を期待

イスラエルの強硬路線はとどまるところを知りません。
ネタニエフ首相は権力維持のためほかに選択肢はないと考えているようです。

悲惨なのは一般市民でどのように生き延びているのか見当が付きません。
パレスチナのガザ地区の映像を見ると身体がこわばります。

ユダヤの民は2千年来の流浪から物語が始まります。
ナチスのホロコースト後に得た希望の地がパレスチナに建国されたイスラエルでした。

平穏に暮らしていたパレスチナの民衆にとっては悲劇の始まりでした。
蹴散らされて難民化しました。

背景にあるイギリスの二枚舌外交には背筋が寒くなります。
民族をだましてやり過ごせる国家としての残忍さが垣間見えます。

悲劇の当事者でったユダヤ人がパレスチナ人を抑圧し加害者となってます。
パレスチナ人はテロで応戦し再び加害者となります。

負の連鎖は分断の闇を地獄の底まで持って行こうとしています。
イスラエルはせん滅するまで行きそうな気配です。

パレスチナを抑え切るのは困難です。
死を覚悟した抵抗ほど強いものはありません。

奈落の底に落ちない唯一の方法は戦いをいったん止めることしかありません。
本来ならば国連が果たすべき役割です。

残念ながら統制できる政治力も軍事力もありません。
アメリカはイスラエルの代弁者という側面を持っているため真の仲裁者にはなれません。

国際社会がアメリカの弱点を補う手を打つしかないのです。
かたくなな姿勢のイスラエルに腰が引けてはなりません。

国連難民高等弁務官だった緒方貞子さんの捨て身の行動が思い出されます。
1991年の湾岸戦争の後大量のクルド難民が生まれました。

緒方さんはアメリカのブッシュ大統領と直談判しました。
アメリカ軍の協力で難民を保護するという離れ業を実現しました。

今度は上川外務大臣の番です。
パレスチナ難民支援で何かひと働きを期待したいです。

緒方さんと同じ日本人です。
DNAを受け継いでいることを世界に示して欲しいです。