習近平主席と渡り合える日本の政治家は登場するか

商社マンで中国駐在が長かった学生時代の友人と久しぶりに食事をしました。
米中対立に日本が巻き込まれないか真顔で心配してました。

米中双方の国民の憎悪が増殖し抜き差しならぬ状況になると危険です。
ささいな軍事衝突が戦争の導火線となりかねません。

大統領選でトランプ大統領が再登場すると不確実性は増します。
先が読めない状況に突入です。

アメリカの同盟国の日本の立ち位置は険のんです。
米中対立の渦中に飛び込むことになりはしないかひどく心配してました。

友人の分析によれば米中対立に関して中国は受け身です。
アメリカが仕掛けるので反応せざるを得ないというのです。

習近平指導部の本音は対立激化を望んでいないと見てました。
対立の緩和の役割を日本にひそかに期待しているとも話してました。

友人は国際政治の専門家ではありません。
しかし駐在経験から中国側の本心を皮膚感覚で感じ取っているように思いました。

私も台湾危機について門外漢ながら友人と見方は基本的に一緒です。
底流にはアメリカへの不信が根強くあります。

1972年の米中国交正常化のニクソンの忍者外交で日本ははしごを外されました。
アメリカという国の本質を余すところなく示していると思います。

いざとなれば同盟国との信義はらち外です。
アメリカの国益だけに軸足を移し平然としてます。

日本はアメリカのような油断できない国に安全保障を依存し続けているのです。
アメリカからわなを仕掛けられたらと考えるとぞっとします。

台湾危機でアメリカのお先棒を担がされるかもしれません。
だまされないよう細心の注意が必要です。

アメリカを同盟国として尊重するのは当然です。
しかしポチでないことを忘れてはなりません。

戦争につながりかねないアメリカの振る舞いには待ったをかけるべきです。
習近平主席と渡り合って戦争を回避する役目は日本との覚悟が必要です。

役割を担える政治家が登場するかです。
いなければ悲劇が起こります。