天上から自民党の諸先輩の怒声が聞こえる

イラついてます。
自民党の若手の意気地のなさについてです。

肚を立てているのは私だけでないことを知りほっとしました。
日経新聞が2度にわたり特集記事で載せてます。

2月1日に峰岸博編集員が、「自民党若手、最大勢力の静けさ」。
5日に芹川洋一論説フェローが「自民党に明日はない」というタイトでそれぞれ書いてます。

ふたりが言いたいことは一緒です。
芹川論説フェローの副題「平成改革世代なぜ立たぬ」に全てが込められてます。

1976年ロッキード事件、1988年リクルート事件、1992年金丸信元副総裁への闇献金事件。
当時の自民党の若手議員たちが決起し党改革の原動力となりました。

峰岸編集委員によれば衆院で当選4回まで参院で当選2回までの自民党議員は半数です。
党内最大勢力ですので鮮烈な党改革案を打ち上げだけの確固たる背景を持ってます。

海の向こうでは若手の台頭が著しいです。
フランスでは34歳の首相が誕生しました。

日本の政治状況はあまりに異様です。
たぎるエネルギーが感じ取れません。

私は「若年寄症候群」という診断をしています。
男性に患者が多いのですが若者らしい純粋な前のめりさがないのです。

権力者には従順です。
立場が弱いと見ると居丈高になります。

地方議会でこうした若年寄現象を目の当たりにしてます。
国会でも似たり寄ったりだと見ています。

若手衆院議員は小選挙区制で党本部の権力が強くなってから国会議員になりました。
余計にヒラメのように上ばかりを見てしまう癖があるのではないかと思います。

ひとことで言えば志が低いといえます。
大志があれば目先の些事にこだわらず冒険に走ることができます。

今年の年賀状に「志は高く生活は質素に行動は活発に」と記しました。
薫陶を受けた元自民党幹事長の梶山静六さんの言葉をお借りしました。

梶山さんら自民党の諸先輩が天上で怒ってます。
危機に臨んで捨て身になれないなら国会議員を辞めろと叫んでいるはずです。