筋書きのないドラマ時代の政局台本を書く

歴史に名を成す大政治家をランク付けするのは気が引けます。
あえてやってみますと東西の両横綱は西郷隆盛と勝海舟です。

西郷の『遺訓』、海舟の『語録』。
座右の書の最右翼に位置します。

西郷の私心のなさは胸が熱くなります。
海舟の気っ風の良さにはしびれ通しです。

両人が今生きていればとの思いは募ります。
西郷の胆力と海舟の自由闊達さがあればどんな大乱世も乗り切れそうです。

むしろ大乱世で筋書きが無いことを歓迎しそうです。
復活したトランプ大統領に向き合う西郷と海舟、見て見たいです。

場所は東京下町、海舟が闊達に場を和ませます。
下ネタも巧みに織り交ぜるはずです。

決め台詞は西郷が発します。
「おいどんにお任せくだされ。」。

トランプ大統領の面くらう様子が目に浮かびます。
大芝居を打たないとトランプ大統領の毒気にしてやられます。

小日本主義の石橋湛山、知性と教養を備えた大平正芳
このふたりも世界からその人格で一目置かれます。

石橋さんは経済ジャーナリスト、大平さんは大蔵官僚です。
共通点は両者ともに宗教心が篤いことです。

絶対の存在と対話しつつ身を律するふたりの姿は神々しさを放ちます。
世界に伍するには人格が醸し出す徳性も大切な要素です。

梶山静六、野中広務の両氏は軍師してして並々ならぬ実力を有してました。
ともに地方政治家出身です。

梶山さんは類まれな緻密さ、野中さんは計り知れぬ胆力。
持ち味は異なります。

共通項は泥をかぶれるところです。
永田町では絶滅したと見られます。

政治が貧相になってしまった原因です。
おれがおれがでは大向こうをうならせる台本は書けません。

現役政治家に人財が枯渇しているならば引退した先輩に頼るほかありません。
天下御免の暴走老人、亀井静香さん。

練った暴言を発する能力が抜きん出てます。
そっと秘策をかまします。

30年前社会党と組む離れ業の台本を書きました。
今度は初の女性総理誕生、新たな連立政権樹立はどうでしょうか。