タウン紙の可能性
ネット時代と言われて久しいです。
しかし紙の良さは依然として健在です。
紙媒体の側がネット時代の掛け声に押されているのか質を低下させているように思えます。
こちらの方が気がかりです。
大学で学生たちに新聞を購読しているか尋ねると手を挙げる人は皆無に等しいです。
だからといって新聞の編集を粗雑にしてよい訳でないのは言うまでもありません。
むしろ読者の要求水準は上がっていると見た方が良いです。
ネットで十分と考えている読者はネットに既に流れてしまっているからです
新聞以外の紙媒体でも読者の要求水準が高まっていると見た方が良いと思います。
紙媒体の編集をおろそかにするのは大きな勘違いです。
ネット時代に影響されてしまっている紙媒体の編集が目立ちます。
読者を引きつけるために見出しは踊り写真優先です。
文字は隅に追いやられているケースも多々見受けられます。
読者の質の向上とは逆に紙媒体の質が下がっています。
見出しだけで内容が無いのならば手に取る必要はありません。
内容が無ければ紙媒体離れはさらに加速します。
紙媒体の個性を活かす方向に認識を改める時期です。
深みのある記事は絶対条件だと思います。
神奈川県西部地域でも紙媒体のタウン情報紙ははんらんしていました。
現在は「タウンニュース」だけが残りました。
神奈川県全域をカバーしていて図抜けた存在であったことが過当競争に打ち勝ちました。
一定の規模のメリットが作用しました。
ネット時代で紙媒体のタウン情報誌は黄昏かというとそんなことはないと思います。
先に述べた質の高い読者層が控えています。
そうした読者層を満足させられる内容の記事を提供すれば可能性は更に高まります。
神奈川県を脱して首都東京へ進出したら面白いと思います。
東京の方が紙媒体を歓迎する読者層が分厚いはずです。
営業先の企業数も多いです。
神奈川を制覇したのですから今度は花のお江戸へ。
「大江戸タウンニュース」どうでしょうか。