異次元の少子化対策には安定財源が不可欠
山梨県道志村の知人と話す機会がありました。
道志村は横浜市の水源があることで知られる人口千5百人余りの村です。
娘さんが小学1年生です。
学年のお友達が十数人ということでした。
子どもが少ないと大人数のスポーツの試合はできません。
開成町ではふたつの小学校で1学年200人近いですので事情はかなり違います。
知人は道志村に移住し地域おこし協力隊に参加しました。
養蜂業を起業し頑張ってます。
子どもの人数を考えると先行き心配だと思います。
「消滅」というふた文字が現実味を帯びてきます。
先に心理的不安が来ます。
それは活力の源である子どもがいなくなることにより実感させられます。
子どもの力は絶大です。
存在するだけで周囲に元気を与えます。
同じ敷地内に3人の孫がいます。
旅行などでいないと静まり返ります。
地域内に子どものいることが地域をいかに元気にするかを容易に想像できます。
少子化の重大さも同時に理解できます。
子どものことを天使と言い換えられます。
言葉通り天の使いの要素が満タンです。
太陽のようなもので理屈抜きにいなくては困るのです。
ここに少子化問題を考える原点があるように思います。
経済的に立ち行かなく以前の問題として存続の大前提である元気の素の灯が消えるのです。
地域を存続させたいのならば子どもがいることが大前提です。
昨年の出生数は75万人で最低を更新です。
異次元の少子化対策の掛け声だけでは事態は変わりません。
当座の財源を確保してもすぐに不足するのは明らかです。
長期的に安定した財源が無ければ手は打てません。
堂々と財源負担の議論に踏み込んでも国民は納得するはずです。
姑息な手段で手当てする方がよほど不誠実です。
早晩消費税の増税に踏み込まざるを得ません。
国民全体で広く薄く負担することで地域の消滅の危機を可能な限り防ぐのです。
国民に本当の事実を伝えることは政治の責任です。
逃げ回るのではなく覚悟を示してもらいたいです。