まちづくりと周年事業

昨年はJポップスの女王、松任谷由実さんことユーミンが音楽生活50周年でした。
50周年を機に全国50会場でコンサートを行い50万人を動員しました。

周年事業はエンタメ業界に限りません。
まちづくりにおいても大切な目標となる事業です。

理想は50年単位のまちづくり目標を掲げ10年単位で階段を上っていくことです。
節目の年は象徴となる事業を展開することが求められます。

開成町は私が生まれた1955年に誕生しました。
昭和の大合併の時です。

町長を務めていた2005年が町制50周年でした。
後世に残る画期となる事業を思案しました。

町の歴史を象徴したいと考えました。
開成町は美しい田園空間を公園のように整備し景観を大切にする町です。

前町長の山本久雄さんが「全町公園化」というビジョンを打ち出しました。
発展させようと考えました。


あじさいの里に咲き誇るあじさいの景観は町の誇りです。
ほど近くにあるかやぶき屋根の古民家を再生させようと思いました。


5年かけて事業を進め瀬戸屋敷として町制50周年の目玉としました。
受け継がれてきた景観を大切にするまちづくりがより際立ちました。

まちづくりの哲学と周年事業が合体しました。
瀬戸公雄さんというひとりの職員が最後までやり切り金字塔です。

6日開成町議会で一般質問がありました。
来年が町制70周年ということで記念事業についてやり取りがありました。

開成町のまちづくりの目標は“田舎モダン”です。
田舎でありながらおしゃれで充実した暮らしが満喫できるイメージです。

山神裕町長はこの考え方を受け継ぐとしてました。
70周年記念事業は“田舎モダン”を表現するよう知恵を絞ってほしいです。

田舎モダンなあじさい祭り、田舎モダンな阿波踊り。
内容を盛っただけでは周年事業の意味はありません。

山神町長のまちづくりの哲学の表現の場にしてほしいです。
元国際金融マンのキャリアを活かし世界に開かれ周年事業を待ち望みます。