Z世代が欲しているのはやりがい

大手企業の在籍する入社3年目までの若手に聞いたアンケート結果です。
定年・引退までは、20.8%、20年が5.4%、それ以外は10年以下です。

すぐにでも退職したいが16.2%いました。
リクルートワークス研究所の2022年3月の調査です。

最近の若者は入社後すぐに会社を辞めるとは聞いてはいました。
データ上も裏付けられたことになります。

私自身は15年足らずで会社を辞めました。
しかしNHKに入社した当時は“おれがNHKを変える”と野心がはちきれそうでした。

シャカリキになって記者稼業に取り組みました。
よくぞ耐えられたと思うほどハードでした。

3月11日付の日経新聞に「Z世代の育て方改革」との特集記事が載っていました。
リクルートワークスの調査もこの記事で知りました。

記事のある一文が目に留まりました。
「一定期間ハードな仕事をこなさなければキャリアは蓄積されない。」

狂ったような一時期を過ごした自分自身の体験から同感です。
働き方改革に全面的に賛成できない理由となってます。

狂気の期間をくぐり抜けたおかげで身に着けた能力が確かにあるからです。
体力があって耐えられる期間、無我夢中で仕事に取り組むことがあって良いです。

ブラック企業の様に理不尽に働かされていたわけではありません。
自発的に勤務時間は度外視でした。

なぜしゃにむにやって来れたのだろうか考えると理由は明らかです。
社会正義を追求できる仕事だと思い込んでいたからです。

夢がありました。
ところが10数年で疑問が湧いてきました。

偉い政治家の後を追いまわしているだけでは意味がないと思い出したら気力が失せました。
瞬く間に退職してました。

仕事のやりがいがいちばんの問題だと思います。
Z世代はこのことに敏感だからすぐに職を変えるのではないでしょうか。

やりがいをきちんと示し遂行できる職場環境があれば辞めないということです。
これがZ世代の早期退職問題の核心だと思います。