高級日本酒ブームで酒米不足。開成の酒蔵再生へ!

昨日、東京丸の内にある日本政策投資銀行に伺いました。自然エネルギーを活用して酒蔵の再生が可能かどうか意見交換するためです。

一般社団法人酒匂川流域自然エネルギー研究開発協議会では、選定枝などを熱源として小型のビニールハウスで多品種少量の野菜の生産を目指しています。

開成町北部で実現できないか町役場や議会に提案を積み重ねています。この農業再生策に加えて開成町にただ一つ残っている酒蔵を再生することも同時に目指しています。

酒田錦(さかたにしき)

かやぶき屋根の古民家瀬戸屋敷のすぐそばにある瀬戸酒造です。酒田錦という清酒を造ってました。生産は止めてますが醸造タンクなどの設備は残っています。

生産の再開を目指すとして市場の全般的な状況がどうなのか知る必要があります。日本酒の生産の市場調査をしている日本政策投資銀行から意見を聞きました。

日本酒は2011年時点で60万3千キロリットルでピーク時の3分の1です。衰退産業のように思われがちです。しかし、実態は全く異なります。

コメだけを使った純米酒、精米の度合いを高めた純米吟醸酒、純米大吟醸酒といった高級な日本酒を製造している地方の地酒は、大変に伸びているということでした。

東日本大震災からの復興の象徴として東北の地酒を販売する取り組みも後押ししているとのことでした。高級な地酒を製造販売することは市場のニーズはあります。

悩みの種は原料の酒米が不足しているということです。酒米として最も高級な山田錦は主として兵庫県で栽培されています。確保が難しい状況だと聞きました。

私はNHKの記者として神戸放送局と姫路放送局に勤務したことがあります。山田錦の取材しました。兵庫県が力を入れてました。背が高く倒れやすいので栽培が難しいです。

高級日本酒ブームで酒米が不足しているとなると開成町で酒蔵を復活させて同時に酒米の生産も盛んにすることで農業と地場産業が結びつくと直感しました。

開成町北部や隣接する南足柄市北部は水が良くて良質な米が取れます。開成町では現在も酒米の栽培をしている農家が存在します。条件は整っています。

すぐそばには、鮎釣りで有名な酒匂川が流れています。お酒が匂う川です。酒を造らない訳にはいきません。これは何としてでも瀬戸酒造の再生を実現したいです。

瀬戸酒造の再生がなってすぐそばで採れた酒米を原料として地酒を製造することができたら素晴らしいことです。自然エネルギーを活用して製造できたらブランドになります。

瀬戸酒造に併設されたレストランで高級日本酒をたしなみながら、採れたての無農薬の野菜と酒匂川の鮎を食材にした料理を堪能できればお酒好きの方々の聖地になります。

2020年のオリンピックの時は外国の観光客が箱根だけでなく開成を目指してやってくるなんてことも決して夢ではありません。頑張りましょう!。