オーバーツーリズム体験記

24日夕方奈良に行くため小田原駅の新幹線ホームに向かいました。
小田原はのぞみが止まらずひかりを逃すと各駅停車のこだましかありません。

先頭の自由席車両の方に歩きだしたら異変に気付きました。
ヨーロッパ人と思われる外国人観光客の一団がいるのです。

巨大なスーツケースを持っていますし座れるか心配になりました。
1号車まで行って何とかなりました。

翌日の午後、奈良から近鉄特急で30分、京都に戻りました。
ホテルに行くため矢印に従ってタクシー乗り場に向かいました。

目を疑いました。
外国人観光客の大行列、白人観光客が圧倒的でした。

前日のん気に京都駅はにぎやかだなと構えていたのが甘かったです。
奈良から京都までと同じ30分近く並びました。


会食場所の京都祇園の入り口も外国人観光客でごった返してました。
お茶屋の関係者の方が撮影禁止ですと声高に叫んでました。

夜の8時過ぎに会食が終わりましたのでホテルまで散歩しようと思い立ちました。
途中で折れそうになりました。

距離が長くてではなく歩道が人であふれかえっているからです。
そぞろ歩きなんて夢のまた夢。

まるで東京の通勤時間帯みたいです。
バス停も行列で外国人が目立ちました。

ニュースでオーバーツーリズムの話題が良く流れます。
目の当たりにして初めてそのすごさを身にしみて感じました。

八坂神社近くの交番にはトイレは貸しませんと張り紙があったほどです。
要望する外国人観光客が数多いからだと思います。

インバウンド観光は日本の経済振興の柱であり続けるでしょう。
特に地方にとって切り札です。

インバウンド観光の戦略の見直しが必要です。
観光の原点は光すなわちそれぞれの地域の文化を観てもらうことです。

京都の現状を見る限り本来の観光の姿にほど遠いです。
外国人観光客が特定の地域に集中している現状を改める方策が必要です。

東京一極集中の是正と同じです。
国策として対応しないと観光立国は掛け声に終わります。