アラフォー世代のための「プロジェクトX」復活

NHKのプロジェクトX~挑戦者たち~が復活します。
先月28日に特集番組が放送されてました。

中島みゆきさんのテーマ曲が印象的です。
「地上の星」のイントロが流れただけでこみ上げて来るものがあります。

番組復活で新曲かと思っていましたがキーを高くし微調整でした。
それだけ元曲のインパクトが強い証拠です。

番組が始まったのは2000年、ミレニアムの年です。
町長に就任して2年余りが経過し前のめりの時でした。

「プロジェクトX」級の仕事をすると意気込んでました。
そんな気分にさせる番組でした。

名もなき人たちがより良い社会を創るため身を挺する姿勢がたまりません。
本来の日本人の姿だと思ってしまいます。

バブル経済に浮かれかね儲け一辺倒の時代がありました。
低迷の時代に入って10年、番組は始まりました。

原点に戻れと言う番組の意思を感じます。
戦後の大混乱から立ち上がった人たちのこん身の努力を見つめ直せということです。

しかしその後も日本経済は低迷を続けました。
失われた10年がいまや失われた30年を過ぎました。

株価がバブル期をようやく超えたと大々的に報道されました。
大企業を中心に給与のアップが相次いで伝えられます。

デフレ経済を脱却する正念場とされます。
そのタイミングで「プロジェクトX」が復活です。

番組復活の意図はなんなのでしょうか。
特番を見た限りでは今ひとつ不明確でした。

プロジェクトXの題材となるような仕事を今後担う世代の人たちが紹介されてました。
全員40歳前後のアラフォーでした。

バブル経済崩壊後に青春時代を迎えた世代です。
経済低迷しか知らないので「失われた何年」という言葉がピンとこない世代です。

現実をあるがままに受け止めてまっさらな気持ちで挑戦ができます。
この世代が勇躍することが本当のプロジェクトXです。

アラフォー世代が羽ばたくための手がかりを提供する番組であって欲しいです。
単なる根性物語を超えて欲しいです。