ツインシティー構想と神奈川県庁移転

昨日、平塚市の町づくり研究グループの招きで講演しました。町づくりにおける都市計画の大切さを開成町の体験に基づいて話しました。40人ほどの参加者でした。

水田を整えあじさいを植えて景観を良くすることから始まった開成町の半世紀近くの一貫した町づくりを振り返りました。人口は増え新しい小学校が建ちました。

相当の反対がありましたが一貫して方針を堅持したことが最大の成功要因でした。首長の覚悟というかリーダーシップが最大のけん引役であったことは間違いありません。

平塚市では、寒川町への新幹線新駅の誘致を念頭に置きながら70ヘクタールほどの新たな区画整理事業を進めようとしています。事業費は二百数十億になる見通しです。

整備計画表紙

相模川を挟んで平塚市と寒川町に関わる大規模開発事業です。二つの市町が関係することから双子を意味するツインを冠にしてツインシティー構想とい名付けられました。

元々の計画は、元神奈川県知事の岡崎洋さんの時代に神奈川県が作成したものです。岡崎さんは藤沢の出身です。湘南地域の活性化をにらんだ計画です。

20年近くが経ち計画自体は古くなりました。一方農業を維持することも難しくなっています。平塚市としては対岸の圏央道の建設も進み実現のタイミングと判断したと思います。

私は開発をすること自体は妥当だと思います。しかし、これだけ時間が経つとなぜ開発をするのか、そもそもの意味を問い直すことが不可欠です。

3・11がありました。災害が襲っても被害を小さくする工夫は当然です。緑は災害から人を守ります。ふるさとの木を植えてうるさとの森を創って欲しいです。

農業の再生とセットでなければなりません。現行の計画はイオングループの大規模ショッピングセンターと大和ハウスの物流倉庫が核だということです。新鮮味が…。

周囲に優良農地を配置してイオンとタイアップして農産物の地産地消を実現するための施策は欲しいところです。自然エネルギーを活用してもらえばもっと良いです。

平塚市民全体が喜ぶプランにするよう努めることが全体の賛同を得るために大切です。県庁移転に外に打ち上げるアドバルーンは他にないと思います。

横浜は、東京に次ぐ日本最強の都市です。県の手助けなくても独自にやっていけます。県庁を県の中央部に移して兼全体のバランスを取り戻す起爆剤とすることが必要です。

開成町長時代に当時の厚木市長と一緒に神奈川みらい構想研究会を立ち上げて県庁移転構想をまとめ当時の松沢知事にも提案しました。

当時よりさらに神奈川県の東西バランスは崩れています。横浜、川崎への政治、経済、文化の集積は極端になっています。県土づくりの方針を大転換する時期です。

ツインシティー構想の推進をするのであるのならば同時進行で県庁移転を目指すことが必要です。それでこそ平塚市民はもとより県西部全体の賛同を得られる構想になります。