川勝平太静岡県知事の辞職表明
静岡県の川勝平太知事が辞職表明しました。
川勝知事は“土や汗にまみれる”仕事を見下したかのような発言をしました。
農業やモノづくりの現場は泥臭く匂いが身体に染み込みます。
それを誇らしいと感じるか否かの感性が問われます。
農業や畜産業、モノづくりの現場の近くで暮らした経験があるかが大きいと思います。
無縁の生活を知事に就任するまで送ってきたのだと思います。
ただ川勝知事が職業差別もどきの発言のみで論じられるのは見当違いです。
川勝知事の認識自体が誤っていることに留意する必要があります。
県職員が頭脳労働の職場だとしてもより洗練させるには現場の知見が不可欠です。
農業などの現場を軽視するのは大間違いです。
現場には机上の空論を圧倒する知見があります。
県庁職員こそ机の前に座っていてはいけないと諭すべきです。
川勝知事とは妙な接点がいくつかあります。
私は政治記者時代自民党の小渕恵三幹事長を担当しました。
その小渕さんが1998年総理就任後川勝さんをブレーンに登用しました。
「富国有徳」とのスローガンを提案し小渕総理も好んで使っていました。
早稲田の政経で教授をしている知人がいます。
彼が結婚式を挙げた時の仲人は川勝教授でした。
2005年5月開成町にかやぶき屋根の古民家瀬戸屋敷がオープンした直後のことです。
神奈川県が地域文化や芸術の振興をテーマに講演会を開きました。
早稲田大学政経学部の川勝教授がゲストでした。
町長時代神奈川県主催で地域文化のシンポジウムが開催され座長が川勝教授でした。
川勝さんの語り口調は達者でしたが信用するのをためらわせる何かがありました。
巧言令色鮮し仁みたいな…。
川勝知事の辞職表明は私の違和感の正しさを証明してくれたような気がします。
川勝スタイルを受け入れてきた静岡県民にもひとこと言いたいです。
川勝知事のカリスマ性の源は県民の熱狂的な支持です。
有権者にも反省点があることを忘れないで欲しいです。