神奈川大学まちづくり講義スタート

神奈川大学のまちづくり講義が始まりました。
最初の講義では毎回自己紹介をします。

NHKの記者になったのは小学校時代に描いた夢を実現するためです。
近所にNHK特派員の方の実家があった影響が大きいです。

モスクワや当時の西ドイツに赴任されてました。
「特派員報告」というニュース番組が好きでした。

画面に登場するその方の姿がかっこよくなりたいと憧れました。
学生に小学校時代に思い描いた夢を覚えているか聞きました。

子どもの頃の純粋な思いを大切にして欲しいからです。
想いは思い続けることによってしか実現しないと呼びかけました。

途中であきらめたらおしまいというのは絶対の原理です。
熱望して入社したNHKでしたが14年半で辞めました。

全く気分が乗らずスランプに陥ったからです。
政治記者としては油の乗り切った頃でエース記者でした。

心に空洞ができてしまい埋まりません。
偉い政治家の後を追いかけているうちおごる気持ちが出ます。

自分では何もしてないのにもかかわらずというところが重大な欠陥です。
こんなことをするために記者になったのではないと思いつめ辞めてしまいました。

紆余曲折を経て父と同じ開成町長になることができました。
生まれて初めて実践の現場に立ったのです。

記者時代とは全く異なった世界が広がりました。
実践の場でした。

学生たちに実践することがいかに自信となるかという話をしました。
華々しい記者生活よりはるかに自分を育ててくれました。

NHK記者時代と町長13年間を比べてどちらが大切かと自らに問いました。
学生たちに町長だと断言しました。

それだけ実践するということの大切さを伝えたかったからです。
町長時代が無ければ中途半端な人間で終りました。

しかし記者時代が無であったと言っているのではありません。
広い視野で物事を見つめる訓練ができました。

この能力が活きるのはこれからです。
若者たちに激動の時代を見つめる視点を提起して行きます。