森元総理の失言は、オリンピックの捉え方の間違いが本当の原因。
(写真 JOC公式フェイスブックより)
ソチオリンピックが終わりました。支えてくれている人達と一丸となって金メダル目指して集中する姿は感動します。心が震えます。
森元総理がまたまた失言で波紋を広げました。フィギア女子の日本のエース、浅田真央さんが前半のショートプログラムで転倒し16位に終わった直後に問題発言しました。
「大事な時に転ぶ」という趣旨の一言です。全体の文脈を見ればとか擁護する向きもあります。でも衝撃の一言の印象は言い訳できません。
森元総理は2020年の東京オリンピック・パラリンピックの組織委員長です。日本国民を代表してオリンピックの準備をする最高責任者です。
その方が競技の途中で大事な時に転ぶなどという言葉を発しても問題ないと思うこと自体が私には理解不能です。しかもマスコミがいる前ですので瞬時に伝わります。
これでは居酒屋で一杯飲みながら半分うさをはらしながら評論しているのと大して違いません。置かれている立場を全く理解していないと思わざるを得ません。
森元総理の発言の一番の根っこにあるのはオリンピックをどう捉えるかだと思います。正しく捉える眼がないので平気で問題発言が飛び出すのだと思います。
オリンピックを勝ち負けを超える何かを表現する場として捉えて日本人選手を見つめていれば森元総理のような発言はありえません。見つめる視点に過ちがあります。
プレッシャーのかかる最高の舞台で踏ん張る姿、勝者も敗者も互いにたたえ合う姿を通じて観る者たちに勇気や感動を与えることがオリンピックの目的だと捉えたらどうでしょう。
浅田選手にまだまだこれからが本番、日本人の精神力を見せて欲しいと心からエールを送ったはずです。森元総理の立場の人が発すれば影響力が違います。
2020年オリンピックを行うのならば、日本チームこそが勇気と感動を与える世界最強の選手団を目指して欲しいです。メダルの色や数だけにこだわるのは止めて欲しいです。
勇気や感動は目に見えませんが、そこにこそ最大のスポーツの祭典の真の目的があります。表面上の勝利にのみに目を奪われることはおしまいにして欲しいです。
森元総理、心を入れ替えてオリンピックの本当の目的に照らして日本選手団を育成に号令を発して欲しいです。できそうもないなら一日も早く組織委員長を譲って欲しいです。