野菜製造ドーム

横浜市営地下鉄、みなとみらい線の馬車道駅から出てすぐのところに直径29メートル、高さ5メートルの円形のドームがあります。ミニミニ東京ドームみたいです。

本当に東京ドームのやり方で膨らましています。外より中の方が気圧が低い構造になっています。太陽光が入るような膜を使っています。エネルギーは全て電力です。

ドームの中でレタスが作られてました。口で説明するのは難しいのですが、中央から円周部分にらせん状に動くような装置があります。徐々に育って円周部分で収穫されます。

苗を植える装置は1万5千あります。水耕栽培で無農薬です。装置や水、室内の温度の管理はコンピュータで行ってます。年に7回も収穫できるということです。

管理しているのは農業に参入している民間企業のグランパです。神奈川県の秦野市に野菜工場を所有してます。山梨県北杜市で大規模野菜農場を準備中です。

ドーム建設や管理システムは飛島建設と共同で開発しました。ドーム一つで建設費は3500万円ということでした。意外に安いと思いました。

土地は横浜市の所有地で野菜工場のデモンストレーションのモデル施設として無償で提供してます。ただし一年で元通りにということでした。もったないですね。

採れた野菜を使ってパーティーしたりいろいろなイベントが考えられそうですが、市有地で民間企業が活動するのは好ましくないという理由のようです。頭固いですね。

最大の課題は販路です。馬車道の工場は大手スーパーなど売り先が決まっているということです。このシステムを導入する場合は販路の確保が最も大切です。

開成町を始め足柄平野の農業を存続させるために色々と調査しています。私たちは、野菜工場のエネルギー源として電気ではなくバイオマスを活用することを目指してます。