神奈川県西部地域の消滅可能性都市
「消滅可能性都市」のデータが10年ぶりに更新されました。
箱根町を始め神奈川県の足柄下郡3町は軒並みランク入りです。
観光立国の戦略の再検討が不可欠です。
人が住まず子どもの声が聞こえない地域は本物の観光はできません。
観光とは地域の暮らしぶりを観ることが本来の意味だからです。
地域が崩壊すれば寒々しい偽りの観光地となります。
訪日観光客の賑わいに目を奪われていてはいけないと思います。
世界の箱根の名前にあぐらをかいている余裕はありません。
事態の深刻さを直視して本気で取り組まないと手遅れになります。
観光庁との全面的なタイアップを目指す方向に舵を切ったらどうでしょうか。
持続可能な観光地のモデル像を提起するには思い切った手が必要です。
若くて優秀な中央官僚を役場に招へいするのも一手です。
私の住む足柄上地域に目を転じると山北町と中井町が消滅可能性都市です。
中井町はやり方次第です。
東名高速の秦野・中井インターチェンジがあります。
工業団地もあり財政は豊かです。
財政力があっても町の魅力づくりが遅れました。
移住政策がおろそかでした。
道路交通の利便性の高い中井町が消滅可能性都市に入ること自体がおかしいです。
恥だと受け止め反転攻勢をかけて欲しいです。
事態がいちばん深刻なのは山北町です。
神奈川県の西北のはしにある中山間地です。
昭和初期までは東海道本線の主要駅の所在地で地域の中心地でした。
過去の栄光は町政の大転換を遅らせる足かせになったと見てます。
私が町長になった1998年の山北町の人口は14000人近かったです。
開成町は12800人ほどでした。
現在は9300人開成町は18800人です。
この急激な変化は予想を超えてます。
山北町には三保ダムがあり神奈川県の水源地です。
山北町の存続危機は神奈川県全体の危機です。
県も含めて広域で山北町の危機を考え脱却を図らなければなりません。
山北町単独で解決できる課題ではありません。