里と山の民間団体の連携から始まる農林業の再生
(写真は松田町HPより)
第一次産業を担当する国の役所は農林水産省です。農業、林業、水産業、名前はひとつになってますが別産業として扱われてきたのが実態です。連携がありません。
開成町には山がありません。周囲には、町の90パーセントが山林の山北町を始め山林面積が大きな市町に取り囲まれてますが林業との連携はありません。
里の農業の維持が後継者なんで危うくなってます。コメの自由化が進み価格が下落すると一気に耕作放棄地が増えるのではないかと心底心配してます。
新たな農業展開を進めていく必要があります。一般社団法人酒匂川流域自然エネルギー研究開発協議会を立ち上げたのはこの難問解決のためです。
自然エネルギーの活用という観点から農業の再生を目指してます。バイオマスエネルギーを使った小型の野菜工場を設立することから一歩を踏み出そうと提案中です。
同時進行で自然エネルギーを使った純米吟醸酒を作る造り酒屋を再生させ酒米の生産へと結びつけようとしています。地域ブランドの誕生となり観光振興へとつながります。
更に本格的なバイオマスエネルギーの供給拠点を工業地域に設置して大規模な薬草工場の誘致の可能性を探っています。こうなると周囲の山と連携しなくては実現できません。
昨日足柄地域の山林再生に取り組んできた西湘自然環境再生研究会の皆さんらの勉強会に参加しました。山林の再生に実践的に取り組んでこられたことに驚きました。
大手企業の出身の方で林業には無縁であったのに森林インストラクターの資格を取られたり実際に間伐作業を行ってそのための経費がいくらかをはじき出したりされてます。
結論は、木を伐り出しても活用するところが少ないので間伐が進まず山林に間伐材が放置されている現状を打開できないということでした。
活用する場を作れば良いことになります。私たちが提案しているバイオマスエネルギーの供給拠点が実現できれば林業と農業は結びつきます。
我々の一般社団法人と山林再生に取り組んでこられた勉強会、協力し合っていこうということになりました。里と山の連携です。問題解決に向けて新たな動きが始まります。