衆院補選から見えてきた投票動向

衆院補欠選挙への関心は低かったです。
3選挙区とも過去最低の投票率でした。

政治とカネの問題は投票に結びつきませんでした。
有権者はしらけています。

東京15区の投票率は40.70%で前回より8.03%低いです。
おカネが絡んだ不祥事続きの選挙区でも投票率は上がりません。

長崎3区はマイナス25.48%で35.45%でした。
立民と維新の争いは最初から勝負がついていると見られたのだと思います。

与野党激突の島根1区はマイナス6.61%で54.62%です。
自民支持層が投票に行かないという抗議の意思を示したと見ています。

投票率の低下は組織を持っている政党が力を発揮します。
公明と共産が代表です。

公明は島根1区で自民候補を推選しました。
NHKの出口調査では公明支持層の40%しか自民候補に投票してません。

立民候補へ同じ割合の層が流れています。
公明の組織力は機能しませんでした。

NHKの出口調査では東京15区で当選した立民候補に共産支持層の70%が投票です。
立民当選の影の主役といえます。

自民公明の与党からの候補者はいませんでした。
自民票は分散し公明票は乙武洋匡(おとたけひろただ)さんに半数以上が集中しました。

小池都知事の推しの乙武さんと公明党は手を結んでいました。
小池知事と公明が組んでも惨敗だった結果は興味深いです。

衆院補選の結果は地方選挙にも参考となります。
自民支持層に投票離れの傾向がうかがえます。

投票率低下の主因である可能性もあります。
自民系の候補者には気になるところです。

組織力の公明と共産の動向も注目です。
自民の逆風に公明が揺らぎ共産は筋を通しています。

神奈川県西部で注目の小田原市長選への見方が変わりました。
投票率が下がっても勝負はわからないと思います。

自民支持層の投票離れと公明支持層の揺らぎと共産支持層の一貫性。
いずれも守屋輝彦市長よに不利、加藤憲一前市長に有利ですので予断を許さなくなりました。