開成、南足柄両市町連携プレーで新産業の誘致

航空写真

(写真は南足柄市HPより)

私が開成町長時代、地続きの南足柄市と一緒に企業誘致を目指す動きがありました。南足柄市の前市長の沢長生さんは、足柄産業ビレッジ構想と名づけました。

開成町が誘致した富士フィルム先進研究所に連なる地域です。沢さんは農地30ヘクタール近くを工業系用地とするための許可を農水省から取り付けました。かなりの力技です。

しかし、2011年4月の市長選挙で沢さんから現在の加藤修平市長に変わったこともあり企業誘致に向けての土地区画整理事業は宙に浮いたままになってます。

国の許可を得た以上、このまま放置することは問題が生じると思います。説明が求められます。南足柄市として何らかの方針を示す必要が出てきます。

昨日、南足柄市の予定地内の地権者のリーダーの一人の方と意見交換しました。きちんとした方向性を示さないままにしておくことは芳しくないと力説していました。

私は、開成町と南足柄市が協力し合って企業誘致を進めるべきだと話しました。隣接する市町が、それぞれがバラバラで企業誘致を競い合う時代は終わりです。

開成町側の区画整理事業は完了に近づいていますが、南足柄市に接する側に工業系の用地が1ヘクタール強残っています。南足柄市と連携する条件は整っています。

私が代表を務める一般社団法人酒匂川流域自然エネルギー研究開発協議会では、バイオマスエネルギーを活用して本格的な薬草工場の誘致を一案として示してます。

既存の農地をあまり破壊することなく企業誘致が果たせます。また神奈川県の黒岩知事が健康産業の誘致を打ち出してます。今こそがタイミングだと思います。

実現できるかどうかリスクはあります。しかし、両市町のトップが決断し神奈川県に強力に働きかければ歯車は周り出します。じっと待っていてはチャンスを逸してしまいます。

私は、富士フィルムの先進研究所誘致でこのパターンを実際に体験してます。スタッフはトップが責任を負う姿勢を明確にすればすごい力を発揮します。

神奈川県西部は新たな産業が見えてきません。何でもかんでも観光に頼るのは無理があります。時代を先取りして新産業の誘致を両市町力を合わせて動く時が来たと思います。