希望の町、開成の役場庁舎建設に向けて
(写真は開成町役場 ウィキペディアより)
昨日開会した開成町議会をふらりとのぞきました。初日は、町政全般について質疑する一般質問です。役場庁舎の建設についてやり取りがありました。
議員が町長としてどういった要素を重視するのか問いました。府川裕一町長は、防災機能と窓口機能と答えました。議員は、「無難なお答えですね。」と応じました。
町長とすればこれから建設委員会を立ち上げる段階でもあるので決め打ちを避けたいのだと思います。議員の方はもう少し踏み込んで欲しいと不満が残った感じです。
現在の役場庁舎は1970年に建てられました。私の父が町長だった時です。新しい役場を立てるんだと興奮気味だった父の様子が印象に残っています。
基本トレンドは高度成長の時代です。打ちっぱなしのコンクリートの構造で斬新さを強調している設計です。質問された議員も他市町に影響をもたらしたと語ってました。
50年近くが経過して耐震性の問題も生じてきて建て替えが必要となりました。時代は、大きく転換しました。高度成長ではなく成熟時代です。トレンドが違います。
ありとあらゆる想像力を駆使して成熟時代にふさわしい役場庁舎のあり方を多方面から検討して欲しいです。オリンピックに惑わされてトレンドを見誤ってはなりません。
これからの50年を考えると人口は激減です。超高齢社会です。それでも平和で豊かな地域社会を導くコントロールタワーとしての役場庁舎をどうイメージするかです。
府川町長が強調していたように災害維持に文字通り町民に役立つ場所として機能しなくてはなりません。果たして何が必要なのでしょうか。
私は建物自体の強度など建築上の問題をクリアするのは難しくないと思います。問題は役場の周りの安全度の向上です。大胆に緑を増やすことを考えて欲しいです。
もう一つ府川町長がこだわっていた窓口機能も急速なインターネット社会の到来で全くイメージが異なってきます。窓口業務の大半は自宅でも可能となるのではないでしょうか。
役場における窓口業務は直接話さなければならない困難な相談事が増えると思います。役場内にもっと個室を増やさなくてはなりません。プライバシーが求められます。
質問した議員は町長の口からこうした役場を創りたいという強い思いを聞きたかったのだと推測します。夢の部分もあって良いのではないかということです。
私もそう思いました。全て木造で建てたらどうだろうかとか、壁も屋上も草花で全て覆われ童話に出てくるようなデザインはどうだろうかとかです。
子供から高齢者まで多世代の意見を聞き、お手本は世界中に求める視野の広さを持って希望の町開成にふさわしい役場庁舎の建設を考えて欲しいです。