小田原市長選、加藤憲一さん勝利への決め手
小田原市長選、加藤憲一さんの出陣式に出てある本がふと浮かびました。
『独裁体制から民主主義へ』です。
アメリカの政治学者のジーン・シャープの著書です。
NHKEテレの「100分で名著」で取り上げられ話題になりました。
ミャンマーなど独裁政権への抵抗手法を論じたものです。
武器を持たずに戦う非暴力の戦い方を198項目も挙げています。
独裁政権にも弱みが必ずあり粘り強く戦うことで勝つ可能性はあるとしてます。
大前提となる基本的な心構えがあります。
抵抗する側が勝てると信じなければ勝てないということです。
当たり前のようですが極めて大切です。
勝てるかどうかわからないけれども一応やってみるでは勝てないということです。
強大な敵に立ち向かう際の基本中の基本です。
もうひとつ手法について注目すべき考え方があります。
小さな局面ごとに展開を考え勝利することです。
二宮尊徳の「積小為大(せきしょういだい)」路線です。
小さな成功実例を積み重ね成果を得る手法は戦いに応用可能です。
加藤さんの選挙の話に戻ります。
守屋輝彦市長は圧倒的な組織力で迫ってきています。
軍事独裁政権ではありませんが強大さという意味では共通性があります。
加藤さんの方は普通の市民の選対ですので非暴力の抵抗運動に近いです。
加藤さんに勝つチャンスがあるとすれば確信があるかです。
加藤さんの方が負けるかもしれないと思っていては勝ち目はありません。
出陣式を見ている限り大丈夫そうです。
普段は冷静な加藤さんもボルテージが上がってます。
続いて小さな範囲で成功を収めるやり方をとっているかです。
ミニ集会を重ねてきており参加者も多かったとのことで期待が持てます。
シャープ説に従えば加藤さんに勝てるチャンスはあります。
奇跡の大逆転が起こるかは残り3日の戦い方次第です。
重ねてきた小さな運動の成果が爆発的に表に出てくるかがカギです。
市民が街頭に繰り出すようになれば勝つ可能性十分です。