自民党に崖っぷちの自覚あるか
国会で政治資金改革をめぐる改革論議が大詰めです。
自民党の孤立が言われます。
山梨出身の金丸信さんという政治家がいました。
1980年代の後半は政界のドンと呼ばれました。
国会で与野党が対立すると金丸さんが出てきます。
策はなく野党案丸のみです。
金丸さんは政治とカネの問題で政界を追われました。
しかし胆力は半端でなかったことを示してます。
政治記者時代、国会対策で絶妙の技を見せたのは梶山静六さんでした。
味方をだますことさえためらいませんでした。
先の先の先を読み合意への筋道を立てていました。
鳥の眼を持っていました。
公明党との合意は自民党にとって絶対条件です。
公明党はパーティー券の公開基準を5万円に引き下げるよう主張しています。
梶山さんなら公明案は断じて飲めないと目くらましを打つでしょう。
鋭い対立を演出するのです。
自民党内に公明党との激突は選挙にマイナスとの機運が醸成するのを待ちます。
タイミングを見計らって総理の決断を仰ぎます。
総理の指導力で急転直下公明案を丸飲みして事態を収めます。
公明党に恩を売る形となり公明党は選挙協力で応えないとなりません。
立民党幹部がどさくさ紛れに政治資金パーティーを開催しようとしました。
自公の劇的合意は立民党の後ろめたさをえぐる効果があります。
こうした舞台回しができる政治家が自民党に残っているかです。
小手先の妥協案では国民の厳しい批判は収まりません。
自民党は衆院選の負けを覚悟しているでしょう。
敗北の度合いを小さくしなければなりません。
総裁の顔を変えて解散する道しかないと思います。
それでも足らず連立の組み直しを狙っているはずです。
その時に備えての序章が政治資金改革をめぐる論議をめぐる与野党協議です。
公明党との合意後は参院の審議で維新か国民民主との合意を探ることになります。
半端でない危機感を持って臨まないと奈落の底に落ちます。
自民党は崖っぷちに立たされていると見てます。