トップの”思い”がまちを創る
一昨日は神奈川大学のまちづくり講義、佳境に入りました。
2回分報告をします。
先週かやぶき屋根の古民家、瀬戸屋敷の復活を解説しました。
現代におけるイノベーションだと述べました。
イノベーションとは新たな価値を創り出すことで創新と訳されます。
古いものを甦らすことの無限のパワーを語りました。
瀬戸屋敷の最大の特徴は飾り物ではなく誰もが活用できる場です。
初代館長が「みんなのわが家」と素敵な名前を付けてくれました。
多彩な皆さんが関わることで瀬戸屋敷はドラえもんのポケットとなりました。
どんどん新たな取り組みが始まってます。
まず瀬戸屋敷クラブ。
各種屋敷のイベントを支え今は訪日外国人の対応に大わらわです。
足柄の歴史再発見クラブの誕生もありました。
来月2日に小田原の報徳博物館でイベントを開催するなど活動は盛んです。
最大の効果は瀬戸酒造の復活です。
瀬戸屋敷の運営を請け負ったコンサル会社が酒蔵復活に挑み大成功しました。
古民家の再生が伝統的な地場産業の復活にまでつながりました。
全国津々浦々で応用可能なまちづくりモデルです。
一昨日は富士フイルム先進研究所の誘致の真相を語りました。
まちづくりは格闘技の側面があることを伝えました。
世界的な大企業のトップとの交渉はバトルという言い方が相応しいです。
毎回真剣勝負、いい加減さはみじんもありません。
支えてくれたのは中堅若手の職員集団でした。
自転車のまちづくりで力を蓄えた面々の活躍は目覚ましかったです。
私からは叱咤激励の連続で休日返上です。
今だとパワハラと言われても仕方ないと思います。
町の命運がかかっているのです。
粉骨砕身の献身ぶりは今も感謝してます。
講義の最後にまちづくりの推進力についてまとめました。
“思い”の大切さを強調しました。
法律や制度がまちを創るのではありません。
トップの“思い”です。
トップは“思い”を発信するのが役目です。
それを受け止め形にするのが職員です。