関東大震災の遺構調査報告書刊行!

足柄の歴史再発見クラブが3年がかりで取り組んだ冊子が完成しました。
昨日届きました。A4判で127頁。


『関東大震災のあとをめぐる~足柄・小田原・秦野~』。
題字はクラブのメンバーで書道家の堤千恵子さんです。

ワクワクしながら頁を繰りました。
みんなで調査した記録とシンポジウムの内容、しっかり書き込んでありました。

昨年9月30日山北町の生涯学習センターで開催したシンポジウム。
充実の内容だったことに改めて驚きました。

県立足柄高校の新発見の発表は光ってます。
箱根・宮ノ下の乗泉寺に供養塔があることを突き止めました。

クラブのメンバーに西本晴男さんの帝室林野局が行った砂防事業も注目です。
皇室が災害復旧に深くかかわっていたことは知られていません。

編集委員でコラムを執筆してます。
読み応えあります。


開成町の古民家のひとつ「紋蔵」に残されていた『大震災のかぞえぶし』。
管理人の志澤晴彦さんが教えてくれました。

21番まであります。
実際に歌にする取り組みを始めています。

クラブ員で歌手の橋本京子さんが詩にメロディーをつけてくれました。
2日のシンポジウムで発表の予定です。

世界的登山家の辻村伊助さんの一家5人が被災し全員死亡しました。
箱根湯本の邸宅が土砂崩れに襲われたのです。


湯河原町立図書館に旧土肥村が発行したガリ版刷りの『村ノ新聞』が残ってます。
当初食糧不安が強かったことが伺われます。


写真も満載です。
とくに小田原のオクツ薬局に保管してあった『震災写真帳』は貴重な写真の宝庫です。

私たちの現地調査の記録も載ってます。
20か所を選び地図をつけ遺跡を簡潔に説明してます。

刊行記念イベントは明後日2日午後2時からです。
場所は小田原の報徳博物館です。

入場無料でどなたでも参加できます。
出来立てほやほやの冊子の販売もあります。

一冊1500円でクラブに入会いただくと千円です。
わいわいがやがやの楽しい会ですのでご入会お待ちしてます。