政治資金改革、自公維合意の舞台裏を探る
政治資金規正をめぐる国会論議、先週末決着したかに見えました。
衆院段階で公明党案を丸のみは読みが当たりました。
予測を超えていたのは衆院段階で維新案まで飲んだことです。
参院での妥協のカードとして取っておくのかと思っていました。
維新が求め続けていた交通費の開示も法案化されることになりました。
一気呵成に妥協に持ち込んだのには驚きました。
自民党国対には仕上げの職人が現場にいません。
詰めが甘く再度修正となりました。
自民党内の統制のたるみです。
党が置かれている厳しい現実を共有してません。
完全に与党ボケしてます。
自民党の凋落はこれからも続きそうです。
岸田総理をはじめ自民党執行部に危機感があればこんなタバタ劇はありません。
あっと驚く合意のあとは直ちに国民への説明に注力するはずです。
国会内の妥協劇は国民の目に見えません。
わかるように党として発信する努力が不可欠です。
政治資金改革たいする総合戦略が欠けていたのでしょう。
拙さの根本原因です。
自民党の司令塔がどなたかはもちろん知りません。
岸田総理の最側近の木原幹事長代理が動いたとの報道もありました。
今回のシナリオは私がブログで書いた梶山静六さんの手法に近いです。
ただし梶山さんならばもっと巧妙に演出したでしょう。
今の政権幹部の中には梶山流の国会対策術の継承者はいません。
あえていえば森山総務会長が近い技の使い手に見えます。
政権の外に直系の人物がいます。菅元総理です。
菅さんが水面下で指南したのではないかと勝手に推測してます。
公明、維新ともに菅さんは太いパイプがあります。
30日に短時間岸田・菅会談がありました。
匂います。
岸田総理は国会対応の協力へのお礼に出かけたのではないでしょうか。
それにしても自民党の危機感の欠如は目に余ります。
党首会談で決着しておきながら再度協議なんてあまりに無様です。
衆院解散先送りと報じられてますが誤りです。
やりたくてもできないのです。