人類の難問解決に挑む若者が輩出する町
今週の神奈川大学のまちづくり講義は教育の可能性について話しました。
教育の充実はまちの好感度を上げます。
開成町は魅力的な小学校を先行して建てたことにより人口増が続いてます。
子育て世代の移住で合計特殊出生率も1.47で神奈川県でいちばんです。
教育投資は大きな効果を上げたことがわかります。
全ての自治体で参考になるデータです。
ただし教育の中身の改革については全く不十分でした。
道半ばどころか手を付けかけたところで町長を辞めてしまいました。
教育の捉え方の大転換を狙ってました。
学校だけを教育の現場にしてはならないという発想でした。
子どもたちは外に出て学び住民は学校で出前授業をする姿を夢見てました。
町全体をひとつの学校にしようというものでした。
新しい小学校は地域との交流をしやすいようにデザインしました。
しかし教育現場には安全の問題があり抵抗感があります。
首長が指導力を発揮して取り組まないと進みません。
ここが不十分だったことが悔やまれます。
こうした発想のとりこになったのには訳があります。
教育そのものの位置づけを変えなければならないからです。
現代社会は地球温暖化をはじめ人類の難問だらけです。
過去をいくら学んだところで解決できない問題だらけです。
難問解決に挑戦する勇気が必要です。
斬新な発想が湧き出て来なければ解決の糸口は見つかりません。
そうした子供たちが開成町から輩出するようにしたいというのが究極の目標でした。
学校だけでは学べないことは明らかです。
机の前で学んでいるだけでなく現場に触れることで子供は変わります。
真剣勝負の場を実際に見ることの影響は大きいです。
開成町全体でそうした教育体系が出来たならば21世紀型の教育のモデルとなります。
困難に立ち向かうマインドが育つはずです。
人類の難問解決にまい進する若者に出身地を聞きくと開成町と答える者ばかり。
これが今なお胸の中でうずき続けている見果てぬ夢です。