グランパセミナー「日本の未来の農業について」
横浜の馬車道でドーム型のレタス工場を運営しているグランパの阿部隆昭社長の講演会がありました。講演前に30分あまり意見交換させていただきました
私より年齢は一回り上です。70歳。30分のうちの25分は、日本の農業を切り開くと熱く語っていました。話を遮らないと質問ができないほどでした。
元銀行員から企業としての農業を志してから今年で10年です。日本の農業は大きく転換しなくてはならないと何度も繰り返されました。
担い手不足で農業の自由化が進展します。農地は余ります。規模を大きくして企業的な農業を導入することしか他に道はないと言われます。
大手ゼネコンの飛島建設とタイアップしてドーム型の野菜工場のシステムを開発しました。第1号は神奈川県秦野市に建設しました。栽培面積は11000平米です。
現在では、神奈川県藤沢市、被災地の岩手県陸前高田市、福島県南相馬市などに次々と建設を進めています。山梨県北杜市では40のドームの建設を進めています。
地球規模の気候の激変により路地での農業栽培は今後危険性が高くなると判断しました。植物工場の時代は必然であると見切りました。
日立製作所や日揮といった大手企業が資本参加してます。大手ストアやレジャー施設など販路を確保しています。将来は、海外への進出を視野に入れていると語ってました。
国や地方自治体と協調して事業を進めています。様々な規制が経営の障害になっているので国に対して規制緩和を求めているとも言われてました。
ドーム一つ造るに要する土地は1000平米、建設費用は3500万円です。補助金を獲得することでコストを下げています。この支援が鍵です。
阿部社長にどうしても聞きたかったことをうかがいました。「高橋真梨子さんの名曲に『グランパ』という曲がありますが会社の名前と関係があるのですか。」
阿部社長は高橋真梨子さんのファンでした。会社の名前は高橋さんの曲から取りました。私も大ファンです。高橋さんの曲を会社のCMソングにしようと語り合いました。