評論家ではなく実践者の話を聴く意義
18日は豪雨でした。
神奈川大学のまちづくり講義日でした。
講義は実務者による実践編です。
理論ではなく現場の格闘を語ってきました。
いちばん言いたかったのは答えが導けない難問に直面していることです。
自治体にとっては人口減少と少子高齢化が典型です。
自治体幹部は右肩上がりしか知らない世代です。
よい知恵が出るはずがありません。
子育てをしたことのないおじさんたちが良い知恵を出せないのと一緒です。
学生たちに皆さんが主役とならないといけないと繰り返し述べました。
小さな町役場に就職すればすぐに第一線に配置されます。
若い感性で逆におじさん世代を引っ張るのが時代の要請です。
右肩上がり幻想がこびりついていては解決策は見い出せません。
思い切って若い世代に地位を与え挑戦してもらうことが大切です。
女性の登用も必要です。
男性のやり方では上手く行かなくなっているのですから女性に任せるのは自然です。
若者と女性、変革の主役です。
おじさんは主役を引き上げ後押しするのが役目です。
人口減少、少子高齢化を考えるうえで開成町を学ぶ意義も触れました。
60年にわたるまちづくりで良好な結果が出ているから参考になると話しました。
人口問題でしばしば登場する増田寛也さんは岩手県知事時代に解決策を実践してません。
一貫して評論し続けているのです。
評論を聴いても意味がありません。
実際に成果を上げた実践記録に手がかりを求める必要があります。
開成町の実践は価値あると自負してます。
実際にやってますので学生たちにも自信をもって伝えることができます。
評論と実際にやった話は天と地の違いがあります。
学生たちには口酸っぱく伝えました。
わが郷土の偉人の二宮尊徳も農村再興を実践したことが偉いのです。
立派なことを述べたから偉大なのではありません。
学生たちに勘違いしないよう繰り返し求めました。
立派な話をする人ではなく実践した人の話に手がかりを求めることが大切です。