施設園芸のパイオニア、(株)プラネットの夢
昨日、愛知県豊橋市に行ってきました。株式会社プラネットの野菜工場の視察でした。日本では珍しい野菜を植物工場で育てる実証実験を続けている会社です。
社長の大林修一さんが直接説明されました。4代目です。創業者は、観葉植物の施設園芸で日本の草分けで知る人ぞ知る存在だったということです。
進取の気性のDNAを受け継いでいられます。現社長は、野菜工場に挑戦しています。工場といっても外界と完全に遮断するのではなく自然の太陽の光を採り入れた方法です。
50種類あまりの野菜をプランターで栽培しています。プランターが2重になっていてその隙間に水が入っていて栄養液を流し込む構造となってました。
プランターの底にウレタン製のスポンジが張ってあり、そこに水と栄養分を染みこませてあります。その上にポットが乗っかり根を張って野菜が育ちます。
有機土壌のポットで栽培するやり方の両方をテストしています。土を使わなければ確実に無農薬で栽培できます。一方、有機土壌の野菜の味も捨てがたいとのことでした。
40坪のハウスでした。しかし2階建てで何段にも苗床を重ねることができますので土地の有効利用が可能です。収穫も相当回数可能ですので収量も期待できます。
採れたての野菜を洗わずに生で食べました。どの種類も美味しかったです。プランターの周りにおしゃれなカバーを掛ければそのまま一流レストランで出せます。
この形式で50坪で野菜工場を作ると仮定すると大雑把に5000万円の初期投資がいるということでした。半分補助金を獲得できるとして2500万円の自己資金が必要です。
先日、視察したドーム型の野菜工場は3500万円でした。しかし、プラネットのやり方は多品種の野菜をきめ細かく何度も作ることが出来るメリットがあります。
単一のものを一気に作るか少量のものをニーズに合わせて作るか一長一短があります。まさに販路の確保の仕方で方法ます。買い手の確保が何より大切なことは一緒です。
先日視察したグランパも、昨日見てきたプラネットも全く新しい方法に挑戦しています。リスクは当然あります。どのように突破するかです。
グランパのセミナーも、昨日の視察もビジネスマンが大半でした。これまでのビジネスでノウハウを身につけた方々です。毛色の変わった方々は少なかったです。
私は異色こそが大切だと思います。ビジネスと無縁だったり女性だったり若者だったり先進地と言われるオランダの人だったり異次元の人たちの発想が必要だと思いました。
既存の価値観だけでは突破は難しいです。儲かるからやるというのではなく社会のために必要だからやるという強い使命感を持っているかどうかが基本です。