神奈川県西部に自然エネルギー活用の植物・薬草工場の誘致を目指そう。
(写真はドーム型の野菜工場 グランパHPより)
北海道、東北、九州などで植物工場の建設に向けて大手企業が動いているという話を最近しばしば耳にします。植物工場ブームみたいな様相を呈してきました。
先日視察させていただいたドーム型の野菜工場を運営するグランパにも大手企業が出資していました。今後の成長分野と見込んでの資金援助だと思います。
気候変動の結果、露地物の野菜栽培のリスクは高まっていることは確かです。PM2.5のような汚染物質の飛来や災害への備えという側面もあります。
農業の担い手がどんどん高齢化しています。農業の工業化を促して、未経験者でも容易にノウハウを学べ農業を営むことが出来るようにしようという考え方も強まってます。
植物工場的な発想から新産業を創造しようという流れもあります。薬草の栽培です。健康志向がいっそう高まることから薬草の需要は高まることが確実です。
漢方薬の原材料は、主に中国からの輸入です。しかし、中国国内の需要も増えるものと思われます。それと国内で栽培したほうが安全であるという判断もあります。
昨日、酒匂川流域自然エネルギー研究開発協議会として自然エネルギー活用型の植物工場、薬草工場の誘致を考えるべきではないかと南足柄市の加藤修平市長に提案しました。
また富士フィルム先進研究所に対しても同様の提案をしました。南足柄市としてもすでに同様な発想で検討を進めているとのことでした。富士フィルムも高い関心を示しました。
全国的に誘致合戦が始まっていると見たほうが良いです。神奈川県西部でなぜこうした新産業の誘致を進めるかきちんとした理屈を整えていかなければなりません。
神奈川県の黒岩知事は、未病対策を政策の柱として掲げています。未病の産業化として自然エネルギー活用型の薬草工場の誘致は自身の政策と合致します。
特別プロジェクトに格上げして県としての取り組みを強化することが望ましいです。すでに知事のトップセールスを展開している県もあります。後手を踏んではならないと思います。
神奈川県と県西部の市町が力を合わ自然エネルギーを活用し農業と山林の再生に役立つ新たな産業を興し地域の経済活力の向上を目指す必要があります。