自民党には仕掛け人、立民党にはまとめ役が不在

岸田政権の低空飛行は深刻です。
時事通信の内閣支持率は15.5%まで下がりました。

リクルート事件で一桁まで落ち込んだ竹下内閣ほどではないにしても低水準です。
しかし退陣要求の動きは鈍いです。

岸田総理は再選断念に動くのではないかとの希望的観測が背景にあると思います。
政権交代が取りざたされているのに党内に危機感が足らないことが危機だと思えます。

若手で行動する政治家がいません。
血気盛んなことは若者の特権なのに残念です。

党幹部の意向を忖度しなければならない小選挙区型政治が影響してます。
蛮勇を振るう気概を育てることができません。

選挙で落ちる心配のない世襲政治家は今が踊り場です。
跳ね上がっているとたたかれたところで選挙で落ちなければ痛くもかゆくもありません。

小泉進次郎さんは行動する条件が最もそろった政治家です。
自らが出馬に動くのではなく支える側に回るのです。

若手政治家の決起を促す政治家としてこれほど適当な人材はいません。
応援される側も弾みがつきます。

自民党が危急存亡の時を迎えているので捨て身で行動すれば支持は広がります。
総裁選を動かすキーパーソンになります。

同じ時期に野党第一党の立憲民主党も代表戦があります。
都知事選で惨敗したとはいえ基本的に追い風が吹いているのには変わりありません。

泉代表では政権の顔にはなれないと昔の名前が代表戦に出そうな報道があります。
野田元総理に枝野元代表。

時代の流れをとらえる感性がさび付いてます。
もし担ぐならば断然若い人物か女性です。

適任者がいないのならば泉代表を支えることで勝負を張った方が得策です。
自民党に対し一致結束で勝負することでコントラストを出す戦法です。

代表戦でしこりを残すよりよほどましな選択に思えてなりません。
おれがおれが体質を修正するきっかけにもなるはずです。

自民党は仕掛ける覇気がなく立民党はまとめる度量がありません。
日本の政治の風景はくすんでいます。