町制60周年、新しい開成町の歌を作るのはどうでしょうか。
22日、開成町宮台自治会で懐かで胸がいっぱいになる催しがありました。古いアナログレコードを聴く会です。団塊の世代から90代の方まで20人ほどが参加されました。
300曲もエントリーしてあってリクエスト曲を流します。途中からはみんなで声を出して歌いました。昭和の名曲が次々と流れました。
主催者から「露木さんはこの曲をリクエストしなければいけません。」とSPレコードを差し出されました。開成町の歌、「開成音頭」でした。
レコードには当時開成町長だった私の父の町民に向けたあいさつが書かれた紙が入っていました。調和53年(1978)1月と記されていました。
開成町でも地域の連帯意識が薄れてきているので郷土愛を盛り上げていただきたいとみんなで踊りみんなで歌える曲を作りましたと書かれていました。
私は当時大学生でした。父の言葉にある通りふるさと意識が完全に薄れていた時期でした。大都会で生活できることに憧れていて開成音頭のことは記憶にありません。
歌っているのは往年の演歌の大御所の一人春日八郎さんです。高音ですっきりした声の通りの良さが印象的です。歌詞が開成町の有り様を的確に示してます。
「清い流れの酒匂川」「ほたる飛び交う足柄平野」「わたる大橋十文字」。1番、2番、3番、それぞれにこれぞ開成町という歌詞がはめ込まれています。
この三つの言葉に表された景色は守らなければならないし、失われてしまっているのならば再生することが開成町民の務めだと思いました。
春日八郎さんの歌を聴いていて思いつきました。来年の町制60周年に向けて開成町の歌を募集したらどうだろうかと思いました。
2010年開成南小学校が開校した時に新しい校歌は公募しました。若い二人組のセミプロが作りました。瑞々しさに溢れた歌詞、テンポは早めです。
60周年でもやってみたらどうかと思いました。春日八郎さんのようなメジャーでなくても良いではないですか。これからメジャーを目指すような若者を発掘できれば素晴らしいです。