自民党総裁選をめぐる床屋政談

自民党総裁選が来月に迫ってきました。
岸田総理の心のうちが気になります。

岸田総理も人間ですのであわよくばという欲はあるでしょう。
しかし政局大好き人間の岸田総理が客観情勢がわからないはずはありません。

再選への意欲を垣間見させて様子をうかがっているのだと思います。
総裁選までの時間稼ぎに近いと見た方が良いです。

岸田総理が最も避けたいのは存在感をなくして葬り去られることです。
直近の事例で言えば菅元総理のケースです。

孤立無援となり総裁選出馬断念に追い込まれました。
総裁選は蚊帳の外でした。

菅前総理を反面教師に見立てて存在感を残す道を探るのが最大の関心事だと思います。
お手本は中曽根元総理です。

1987年のポスト中曽根の総裁選では竹下登、安倍晋太郎、宮澤喜一の3氏が競いました。
中曽根元総理は最後の最後まで3氏を繰り中曽根裁定にまで持ち込みました。

日本政治史に残るしたたかさです。
岸田総理としてはここまでの離れ業は不可能にしても少しでも近づきたいはずです。

岸田総理の出馬断念表明から総裁選の号砲は本格的に鳴ります。
8月下旬か9月初めでしょう。

岸田総理は候補者が出揃う最終局面で意中の候補を選ぶと思います。
自らの支持が最有力候補へのお墨付きという演出です。

高市さんあたりがまず先にうごめきそうです。
茂木幹事長もじっとしていられそうにありません。

人気の石破さんもラストチャンスと見ているでしょう。
若手が主導して誰かを擁立できるかも注目です。

麻生副総裁はキングメーカの座を虎視眈々と狙っているはずです。
岸田総理は麻生さんの動きに歩調を合わせていくとにらんでます。

ふたりは上川外務大臣を担ごうと画策するように思います。
最後にカードを切り総裁選になだれ込むシナリオを目論んでいると見てます。

高市、茂木、石破さんか若手、上川4氏で争い日本初の女性宰相として上川総裁誕生。
岸田総理の密かな台本はこんな感じではないでしょうか。