大学生のまちづくりレポートより1

神奈川大学のまちづくり講義のレポートの採点終わりました。
講義登録者80人で77人提出ですので高い割合です。

現代の大学生はまじめです。
結構なことですがたくましさに欠けるきらいがあるのが心配です。

レポートを読む前は毎年同じ心境に陥ります。
老眼で読むのはつらいとというものです。

読み進めていくうちに若くて瑞々しい感性に触れて読むのが楽しくなってきます。
今年もそうでした。

神奈川県内の自治体をテーマに「理想のまちづくり」を語ったレポートが目立ちました。
神奈川県に住む学生が比較的多いからだと思います。

箱根町についてのレポートが3点ありました。
世界的観光地が消滅の危機に瀕していると講義で紹介したのがきっかけだと思います。

人口減少の危機を救う方策が書かれていました。
大胆なスポーツ施設投資で若い世代を呼び込む戦略です。

仙石原にサッカーの合宿施設を誘致したらどうかというものでした。
温泉がありますので良質なグランドが確保できれば夏の合宿に最適な場所です。

荒唐無稽のアイデアではありません。
一万円札の顔となった渋沢栄一は仙石原の開発に執念を燃やしていました。

一帯を牧場にしようという構想で「耕牧舎」という法人を立ち上げ事業に着手していました。
交通環境などで事業はとん挫しました。

現在は事情は異なり利便性は向上してます。
レポートを書いた学生は箱根湯本にスタジアム建設はどうかとまで書き込んでいました。

もうひとりは現代の若者にとっては最も身近な漫画、アニメ、ゲームでのまちおこしです。
箱根を舞台にとプロモーションを求めてました。

箱根の弱点の交通問題について言及しているレポートもありました。
これは一筋縄ではいきません。

現行の道路の拡幅は環境保全上、問題があります。
箱根へ通じる新トンネルを通すことが最善策です。

こちらの方が環境にやさしく災害時の避難路の確保になります。
富士山の噴火対応の中で是非議論を進めて欲しいです。