大学生のまちづくりレポートより2
ひ弱かと思っていた現代の大学生はしなやかな感性の持ち主でもあります。
多様性重視の時代を担う素質があります。
レポートで多世代の共生について書いたものが目につきました。
高齢者とのふれあいに関心を持ってます。
大切な現場として農作業を挙げている学生がいました。
高齢者と子育て家族が触れ合い刺激を受ける効果があるとしてました。
高齢世代は認知機能の改善につながり健康にも良いはずです。
子育て世代は農作物への関心が深まり交流の幅が広がります。
小さい頃に泥んこになって農作業する体験は土と作物に対する皮膚感覚を養います。
昆虫など生き物との出会いもありますので子どもにとって得難いです。
農業が主たる産業として残っていて3世代同居が普通の時代の姿といえそうです。
現代においてそうした場面を再現しようとの提案で興味深いです。
外国人とのふれあい体験を通じ多文化共生を考えるレポートがありました。
秀逸な内容でした。
国際学生寮に自ら暮らした実体験に基づいていました。
外国人と同じ屋根の下で過ごした体験はすこぶる刺激的だったようです。
住む個室、触れ合うための住宅内共有スペース、外部の広場に寮は分かれてます。
3分割のアイデアをまちづくりに活かそうというのです。
住みよい住宅は当然として近隣の触れ合う場所が不可欠です。
周りには広場のような場があれば外部のひととも接点が保てます。
外国語の通じる様々な施設も必須です。
外国人と共生するためには街の作り方をも視野に入れる必要があるということです。
居住区のように特定の場所に囲い込む発想とは真逆です。
イベントも常に様々な人たちとの触れ合いを意識することを提起してました。
このほかにも「ハローといえるまちづくり」とタイトルをつけたレポートもありました。
若い世代は外国人への敷居が低いです。
日本は人口減少で外国人の受け入れの増加は待ったなしです。
共存することを真剣に考えることができる世代です。