お盆にご先祖様に思いを馳せる

お正月を迎える前にやらなくてはならないのが大掃除です。
著名な寺社でのすす払いが風物詩として放送されます。

お盆前の大掃除というニュースは聞いたことはありません。
しかし田舎ではまだお盆さんを迎える風習が残っていて準備があります。

ご先祖様が8月13日から16日まで3泊4日でお帰りになられます。
ご先祖様信仰のひとつです。

13日菩提寺にお墓参りをしてご先祖様をお迎えに行きます。
16日の朝、わらで作った馬の人形を小川に流してお見送りします。

ご先祖様はどんな姿で来られるかわかりません。
お盆の最中に生き物を殺してはならないと言われたのもそうした理由からだと思います。

問題はお迎えする前の準備です。
家をだらしなくしておくわけにはいきません。

家の周りとお盆さんを飾る部屋をきれいにしなければなりません。
ほぼ年末の大掃除だと言えますので結構大仕事です。

今年はしんどかったです。
家の周りの草刈りに3日かかりました。

猛烈な熱さでとてもではありませんが長時間はやれません。
汗だくになりながらやり遂げました。

きれいになると不思議なものでお盆さんを迎えられると神妙な気分になります。
風習は1年間の暮らしぶりを律するルールのような役目があります。

お盆さんの飾りは妻が整えます。
母親から受け継いだものです。

母が飾った祭壇の写真がありそれを参考にしています。
母は祖母から教わったはずです。

いずれ息子のお嫁さんに伝えられることになります。
風習は次の世代へと受け継がれます。

3世代同居は稀になってますのでこういった形の風習の継承は難しくなってます。
お盆さんをお迎えするという発想すらなくなっていると思います。

お盆とはふるさとに帰ることで終ってしまえばご先祖様とのつながりは連想しにくいです。
ご先祖様を思う大切な機会を無くすような気がして残念です。

わが家は3世代が一緒に暮らす幸運に恵まれてます。
伝えられてきた風習は継承していきたいです。