できない理由を考えるのではなく、どうしたらできるかを考える。
(そごう美術館ホームページより)
おとといの午前10前、どんぐり源さんから携帯に電話がありました。竹原繁男さんという方を紹介したいということでした。
朝日新聞の販売店のオーナーで社会貢献活動に熱心で横浜そごう美術館で開かれているねむの木学園の美術展の仕切り役だと言われました。
めったにない機会でしたのでおとといの3時にそごう美術館で待ち合わせをしました。竹原さんの配慮で展覧会を見ることができました。
宮城まり子さんといえば福祉の分野のレジェンドの方です。名前はもちろんのこと、だいぶ前に宮城さんを描いた作品の映像も見た記憶があります。
障害のある方々の美術作品には圧倒されます。特に単調に見える細かい図形を繰り返し書き込み徐々に色合いに変化をつけて行く作品に惹かれました。
世の中は単純な形の繰り返しが複雑になっているというフラクタルという理論があります。そのフラクタル理論を美術にしたような作品です。
単調に見える繰り返しを丹念に図形にしていく作業は気が遠くなります。よく途中で放り出さないものだと忍耐力に驚いてしまいます。
車椅子の宮城まり子さんを見かけました。怪我をされたということでした。80代後半とのことです。お顔は若く見え存在感がありました。
仕切り役の竹原さんから色々と話を伺いました。経費は寄付で賄い、1人1万円、1000人集めるという目標を掲げました。
美術展が開催される直前の3月15日に目標を超えたということでした。パンフレットには寄付された団体や個人の名前が全て載っています。
知った名前も結構ありました。パナソニックの方が多いのが印象に残りました。理由があります。実行委員長の松岡紀雄さんの出身会社です。
松岡さんは松下幸之助さんの薫陶を受けられた方で国際PHP研究所のトップを務められた方です。私も面識があります。
松岡さん、丹念に声をかけられたことが即座に理解できます。1000人が支えればこれだけの美術展ができることを目の当たりにしました。
できない理由を考えて行動を止める言い訳にしがちです。しかし竹原さんや松岡さんの発想は逆でした。勉強になりました。