ハイポニカ農法のトマト栽培への挑戦

28日、静岡県三島市に向かいました。ハイポニカという水耕栽培でトマトを生産している農場を視察するためでした。

湯河原町で待ち合わせて車で現地に向かいました。運転手は農業を本格的に始めることを目指している40歳の男性でした。

道路が空いていて45分程度で現地に着きました。ガラス屋根の巨大なハウスでした。広さは550坪でした。

ベットと呼ばれるトマトの苗床が48ありました。ベッドから伸びている1本のトマトから1万個以上のトマトが取れます。

10月ぐらいから6月までが出荷時期です。この時期は早朝からトマトと向き合う毎日です。この日は10キロのコンテナを24出荷しました。

1千万円を超える収入があります。経営されているのは40代前半の男性で奥さんと二人でトマト農家として生計を立てていられます。

この方式はハイポニカと言われる栽培方法で酸素を根に送り込むのが特徴です。トマトの本来の生命力を喚起させるのだと言われます。

ただし、施設整備に経費がかかります。20代後半ではじめ6000万円借入れたと言われてました。15年経てあと数年で借金は返済できるとのことでした。

現在の悩みの種は温室の油代です。重油で賄っています。キロリットル辺り100円を超えて安い時の倍以上の値段に跳ね上がっています。

ハイポニカメーカーによりますと550坪でも経営を安定させるには狭いとのことでした。倍の広さがあれば経営は安定すると言われてました。

施設園芸の用地がすぐには確保できない足柄地域に巨大な施設は現実的ではありません。初期投資もかかりますので容易ではありません。

道を隔てた反対側に300坪のハウスがありました。こちらではミニトマトをハイポニカ農法で栽培されていました。両親がやられているとのことでした。

こちらのほうが経費は抑えられて販路も確保しやすいとのことでした。摘み取りはアルバイトだということですので多少の雇用も期待できます。

通常もトマトもミニトマトも露地栽培ではありませんが害虫の侵入があります。どうしても農薬を使わざるを得ないという悩みがあります。

初期投資は既存のハウスを使ったりして抑えることが必要です。油代は自然エネルギーへの助成をして代替する方向を国策とするのが賢明です。

農薬を使わないで栽培できるようにするためには技術開発が必要だと思います。農薬を使ってしまっては自然派のレストランで受け入れてもらえません。

一筋縄ではいかないことが良く判りました。それでも挑戦されている方がいます。ハードルを超えて足柄地域らしい施設園芸の道を探ります。