神奈川県西部地域で林業の再生なるか。

昨日、山林の再生を目指して取り組んでいる西湘自然環境再生研究会のリーダーの方と参議院議員会館、引き続いて林野庁を訪れました。

3月の参議院予算委員会で北海道選出の小川克人議員が安倍総理大臣らに新型の合板であるCLTを活用した林業振興について質問しました。

直接小川議員に林業の現状と課題について意見を聞きました。明快でした。オーストリアでできて日本ができない訳はないということでした。

これまで林野庁は日本は山が険しくコストがかるから林業が成立しないと言ってきました。オーストリアの山並みは日本以上に険しいです。

林道を整備し、機械化を進め対応をするとともにCLTといった新型の合板材を生産し林業を成立させています。日本でできない理由がなくなりました。

林業は、衰退産業という思い込みから設備投資をせずに林業を保護する対象として見なして補助金ばかりをつぎ込んでも成果は上がりません。

きちんとした林道の整備と最先端技術を使った機械化を怠ってきたと小川議員は指摘していました。納得でした。

日本の山は戦後植林を進めたスギやヒノキが伐期です。CLTといった新たな合板材に挑戦し国産材の活用を図る必要があります。

林野庁の担当課長補佐に伺いました。大分県庁に出向していたということでした。九州では林業の復活の兆しが顕著だということでした。

最先端の機械化を進めている製材業は極めて好調だと話していました。神奈川県の西部とは全く事情が異なります。

(写真は神奈川県立21世紀の森ホームページより)

神奈川県西部は林道はある程度整備されてます。神奈川県の補助金も結構手厚いです。でも製材業はどんどん無くなっています。

先端の機械化ができないためにコスト競争から遅れてしまっていることが大きな要因だと思いました。匠の技だけで通用しない部分があります。

先端技術を取り入れCLTといった新型の合板を制作する企業を新たに起業することができれば林業復活の突破口になるのではないかと思いました。

首都圏に近いし住宅需要もあります。CLTといった合板は様様な樹木で質の悪いものも使えます。県西部の山林にあっていると思いました。