耳をすませば政権交代の足音がかすかに聞こえる

立民党の代表選が始まり自民党の総裁選は誰が出馬するのか最終局面です。
日本の近未来を占う大切な局面です。

芸能ニュースのような話題に目を奪われるのではなく本質を見なければなりません。
人気投票に堕すことは避けて欲しいです。

立民党の代表選は4人の間で論戦が交わされてます。
政権運営に2度とん挫した教訓が反映しているように思います。

政権交代が最大の政治改革との点では一致しています。
女性候補が独自の主張をしているのもバランスが良いです。

自民党の方は人気者が先行しているような報道ですが衆院選となると分かりません。
勢いが上滑りに終わることも十二分にあり得ます。

現代日本の宰相として一番必要なのは安定感だと思います。
国際環境の激動に翻弄されるのだけは困ります。

ただし安定は不動ではありません。
周囲の激動に冷静かつ柔軟に対応できるのが真の安定です。

一定の経験と本物の胆力を持っていなければできません。
見てくれや勢いでリーダーを選ぶのは危険です。

続いて挙げたいのは品格です。
戦後日本は物の豊かさを追い求めすぎ貧相な国になりました。

正義や道徳を重んじる宰相を期待します。
その姿勢は顔に品格をもたらすはずです。

三つめは和を保つ能力です。
傑出した人財が乏しいのですからチーム日本で臨むしかありません。

四つ目は忍耐力です。
日本が直面している課題は超難問です。発信力より忍耐力です。

五つ目は地方への正しい目線を持っているかです。
国の力でか弱い地方に恩恵をもたらす発想は時代おくれです。

地方間の競争を過度に促すと格差が拡大します。
国と地方の役割分担を見極めて地方の自立を促すのが正しい姿勢です。

立民党代表選に出馬の4人と自民総裁選に名が挙がる10人超の方々。
どなたが上記の条件に当てはまるか吟味する必要があります。

自民党が必ずしも優位と言えなくなった印象を持ちます。
耳を澄ますと政権交代の足音がかすかに聞こえてきたように思います。