斎藤知事という疫病神に取りつかれた維新の苦境

2009年6月地方分権改革を前進させようと首長有志で連合を作りました。
横浜市長だった中田宏さんが仕掛け大阪知事だった橋下徹さんを仲間に入れました。

橋下さんは時のひとでしたので首長連合への注目度は一気に上がりました。
メンバーの私から情報を得ようと開成町役場にメディアが殺到したほどです。

橋下さんはひとことひとことが寸鉄くぎを刺す感じでした。
政府の地方分権改革推進委員会での発言が印象に残ってます。

国の事業に対する地方の負担金を「ぼったくりバー」だと批判を浴びせました。
メディアが飛びつき政府は防戦に追われました。

大阪都構想の失敗はあっても橋下さんの遺産は引き継がれました。
2021年の衆院選で大阪府内19選挙区のうち15選挙区で勝ちました。

菅官房長官を通じ安倍政権が裏で支えた影響も大きかったです。
ところが今維新の勢いに陰りが見えます。

8月の大阪府箕面市長選挙で維新の現職市長が敗れました。
足を引っ張っているのは兵庫県の斎藤知事です。

自民はひとあし早く斎藤知事から距離を取り巧妙に責任逃れをしました。
維新の対応は後手に回り斎藤知事の居座りが政党イメージを貶めています。

秋から年内にかけ衆院の解散総選挙がありそうです。
斎藤知事のマイナスイメージが残る中で維新は選挙を戦うことを余儀なくされます。

斎藤知事のパワハラは全国区の話題です。
全国の選挙区に波及することも覚悟しなければなりません。

大阪が牛耳ってきた維新の求心力に変化が生じる可能性があります。
各地域ごとに独立色を強める動きが出かねません。

斎藤知事は維新の疫病神と化してきました。
斎藤疫病神の祟りは厄介で維新は衆院選で苦戦すると思います。

維新には失政があっても大阪の有権者の支持は一貫しているというおごりがあります。
過去の成功体験が斎藤知事への対応を鈍らせました。

疫病神に取りつかれたのは自業自得です。
維新の終わりの始まりの可能性をはらんだ展開です。

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