カオスの中の自民総裁選

自民党総裁選候補者が出そろいました。
上川陽子さんが候補者に滑り込んでくれたことが喜ばしいです。

安定感、品格、和の精神は心配してません。
所属していた派閥で一本化ができなかったのは痛恨事です。

最初に出馬表明した小林鷹之さんは若きエリートです。
これから泥まみれになって奮闘し顔に渋みが出た頃に再挑戦して欲しいです。

河野太郎さん、今回は影が薄いです。
9人の候補者の中で埋没している印象が強いです。

林芳正さんは保守本流の宏池会を束ねて来た実力者です。
派閥の長の岸田総理の決断とはいえ派閥解散の責任の一端を担う立場です。

今回は同じ派閥の上川さんを推す度量を示して欲しかったです。
どこかで脱皮を図らないと永遠の総理総裁候補者になってしまいます。

茂木敏充さんの公約にはたまげました。
増税ゼロをはじめ耳障りの良い話ばかりでは信頼できません。

加藤勝信さんの大盤振る舞いもしかりです。
天からお金は降ってきません。

高市早苗さんが3年前に引き続き出馬です。
世論調査での人気も上々ですがタカ派色が強く懸念が拭えません。

有力候補の石破茂さんには鬼気迫るものが漂います。
5回目の挑戦で最後の闘いと位置付けている思いは理解できます。

顔つきが険しすぎることに危険性を感じます。
国際政治の激動に対処するには心の余裕が不可欠だからです。

小泉進次郎さんの街頭演説には聴衆が殺到します。
2001年の父親の純一郎さんが登場した時に似てます。

現在の日本には熱狂だけで宰相の座をつかめば済むほどの余裕はありません。
父親の時代とは取り巻く状況の厳しさが違います。

経験に裏打ちされた安定感が宰相の必須条件です。
有力候補の小泉さんは自分の欠点を自覚して総裁選に臨んで欲しいです。

候補者9人、議論を深めるのは困難です。
人気投票の色彩が強まらざるを得ません。

解散総選挙が迫り議員は選挙の顔を求めます。
日本のため泥をかぶり調整できる政治家が皆無なことも痛いです。