防災専門図書館が欲しい
12日足柄の歴史再発見クラブの東京研修がありました。
6人の大人の遠足、充実の一日でした。
東京麹町の公益財団法人の河川協会を訪問しました。
地方公共団体主導で戦前に設立された歴史ある団体です。
河川に関する様々な調査を行い月刊『河川』を刊行しています。
昨年11月私たちの地域を流れる酒匂川の視察に来られたことから縁ができました。
専務理事の高村裕平さんに対応してもらいました。
東日本大震災の大川小学校の悲劇で行政機関が負う責任について話がありました。
津波が来るまでの数十分間時間を浪費した過失はあったとはいえ想定外の出来事です。
教育委員会にも責任を課したとなると確かに重大判決だと再認識させられました。
ランチを四ツ谷のおしゃれなレストランで摂った後、消防博物館の展示を見学しました。
江戸から現在まで消防の歴史が辿れる施設ですが都の財政力を感じさせます。
午後は麹町に戻り防災専門図書館を訪問しました。
災害に関わる資料や書籍はここに来ればないものはないと言った充実ぶりです。
全国市有物件災害共済会が運営してます。
この共済会は日本全国の「市」が資金を出し合って作った組織です。
1961年開設で16万冊の資料を所有してます。
自然災害はもちろんのこと交通災害や公害それに戦災まで資料は多岐にわたります。
書庫まで見ることができましたがため息が出ました。
資料が膨大なこととこの中で調査ができることがうらやましかったからです。
わずか3人のスタッフで切り盛りしているというのですから仰天でした。
応対して下さった堀田弥生さんは神奈川県平塚市の出身でした。
私たちの地域のこともある程度はご存じで親近感が湧きました。
懇切丁寧な解説で頭が下がりました。
関東大震災の資料がちょうど展示中でした。
堀田さんは被害の全容を把握されていて語り部のようでした。
私たちの地域でも防災専門図書館のような施設が欲しいです。
恰好な防災研修の場となります。