中国・深圳での日本人小学生殺害事件を受けて
中国・深圳で痛ましい事件が起きました。
日本人学校に通う10歳の男児が刃物で刺され殺害されました。
事件が起きたのは9月18日、日中戦争の引き金になった満州事変が起こった日でした。
その日の朝私は満州事変関連のブログ記事を投稿してました。
中国は戦前の日本軍の残虐行為の記憶を国民に喚起させることに注力してます。
中国でテレビをつければ必ずその手の番組が放送されてます。
こういった情報に触れ続けていれば日本人は敵だと思ってしまいます。
犯罪に結びつくことがあっても不思議ではありません。
日本人に対する政治的反感があったのかが焦点です。
一筋縄にいく国ではありませんが中国当局の納得のいく説明を求めたいです。
今日の中国の基盤は鄧小平氏が築きました。
強権国家の流れを作るとともに改革開放で経済発展を志向しました。
1989年6月の天安門事件で鄧小平氏は民主化運動を弾圧しました。
民衆を戦車で押しつぶしました。
政府の方針とそごが生じれば当局は武力で弾圧することがはっきりしました。
共産党一党独裁国家の本性を民衆に見せつけました。
事件後の中国は急ピッチで経済建設を進め世界第2の経済大国となりました。
強権国家に対する不満は経済成長の果実で吸収する戦略です。
鄧小平路線は大成功を治めアメリカと覇を競う大国となりました。
しかし発展の原動力の経済成長に陰りが見え始めました。
慣例を破り3期目に突入した習近平国家主席は権力集中で乗り切ろうとしてます。
こうした空気感の中で深圳の事件が起こりました。
強権中国の日本に対する敵対路線が犯人を刺激したと見ることができます。
加えて戦前の日本軍に対する反感が底流にあり跳ね上がった行動を招いた可能性あります。
日本人にとって忌ま忌ましい事件です。
ただし興奮して大局を見失ってはならないことはいうまでもありません。
冷静な対応が求められます。
悲劇をもたらした本当の原因を突き詰めることが最も大切です。