野田立民党、大同団結最優先に軌道修正を

立民党の代表選は成功でした。
敗者がいません。

決選投票は232ポイント対180ポイント。
枝野元代表は十分に存在感を示しました。

泉前代表は50歳でまだまだこれからです。
吉田晴美議員は当選1回にして代表選に出馬できたこと自体が事件です。

混戦の自民党代表選は党内に圧倒的存在感を示す人財がいないことを示しました。
野田代表の”元総理”の肩書の価値が高まりました。

野田代表の方が安定感があるとの印象が代表選に有利に作用したと見ます。
自民党総裁選の混乱は野田代表当選の陰の立役者です。

人事で挙党一致を印象付けて衆院選にばく進かと思いました。
ふたを開けてみると意外な光景を目にしました。

発表された人事はノーサイドではなく論功行賞で身内を固めた印象でした。
リベラル系の議員から不満の声が挙がったと報じられました。

政権”奪取”に向けた人事面での”ダッシュ”は残念ながらなりませんでした。
まだ間に合いますので軌道修正が不可欠です。

原因は野田総理の大局観です。
この局面で何を優先させるかの判断を間違えたと思えてなりません。

今回の人事は衆院選と来年夏の参議院選に向けた期間限定の選挙管理執行部です。
大同団結最優先で選挙の顔を多数配置するのが最善と思いました。

野田代表は自らを応援した中堅で中枢を固める布陣を引きました。
重厚でもなく清新とも言い難い印象です。

ずらりと東大卒の自治官僚が並んだのも気になります。
互いの競争意識で軋みが生じることの無いよう願います。

女性が少ないことにも驚きました。
今後の人事で女性を大抜擢して欲しいです。

野田総理、大きく党をまとめる度量を示すことが大切です。
代表就任の原動力だった”元総理”の看板が色あせる恐れがあります。

演説だけでは選挙に勝てるはずはありません。
党内の一致結束、大同団結が絶対条件です。

政権交代のチャンスを逃がしてしまっては代表戦の意味がなくなります。
大至急の方針転換が不可欠です。